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活動の様子や、南山の街の様子などを綴ります。

稲城の竹炭のこと

2016年07月10日


出来上がった竹炭

先日、稲城炭焼き倶楽部の窯出しに少しだけお邪魔させてもらいました。

稲城炭焼き倶楽部は、地主さんのご厚意で南山の中にある場所をお借りしながら、昔ながらの作り方で作った炭焼き窯で、炭焼き活動を行っています。

南山にある竹や木材を使ってできる炭で、材の切り出しから、真っ黒になりながらの窯窯入れ、夜通し火の管理をしたりと、大変な作業を経て出来上がった炭はとてもキレイで、出来上がるプロセスを見たり、少しだけではあるけれども参加させてもらったことで、その貴重さがより強く感じられます。

エネルギー源を得るために、自分たちの生活で使うものを作るために行われてきた間伐や炭焼き。放っておけば、鬱蒼としてしまう森に定期的に手を入れて、自分たちが必要なものを作り、里山としての環境も保たれ、多様な生き物が棲んでいられるようになる。

そんな里山本来の営みを、少しずつでも、南山の街や、稲城の街の中でできることから実現していきたいと思います。

今年、3度ほどあった炭焼きで出来た竹炭は、現在建設が進んでいる奥畑谷戸公園事務所に使われます。床下に敷く事によって消臭や除湿の効果があるそうです。スーパーのヤオコーの少し奥、南山小学校へ向かう道の途中に建つ事務所は、5月末に棟上げもされ、大きな屋根が出来上がり、仮囲いのフェンスから顔をだしています。10月の末には建設が終わる予定です。

南山の自然に寄り添い、この街の暮らしや南山の緑との関わりを生んでいく拠点として、南山や稲城に住む人達で一緒に考え、遊び、使っていけたらと考えています。

(事務局:いで)